履歴書の本人希望欄に何を書く?「貴社の規定に従います」で迷うときの整理と例文

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履歴書の最後まで書けたのに、本人希望欄で手が止まる。「貴社の規定に従います」と書くのが無難だと聞くけれど、本当は勤務時間に外せない条件がある。希望を書けば選考で不利になりそうで、何も書かなければ入社後に困りそう。そんな迷いは、言葉遣いだけでは解決しません。

先に、働くために必要な条件と、できればかなえたい希望を分けてみましょう。特別に伝える条件がなければ「貴社の規定に従います」が一般的な記入例です。ただし、実際には対応できない条件まで、対応できるように見せるための言葉として使わないことが大切です。

本人希望欄は、応募先と条件を確かめるために使う

厚生労働省の履歴書様式例には、本人希望記入欄があり、給料、職種、勤務時間、勤務地などが例示されています。様式そのものが、全員に同じ一文を求めているわけではありません。応募先の指定様式や、記入する項目の指示がある場合は、まずそちらを確認してください。

dodaの本人希望欄の解説では、譲れない条件がない場合の基本例として「貴社の規定に従います」を挙げ、勤務に必要な条件などは簡潔に伝える考え方を紹介しています。これは応募書類の書き方の案内であり、特定の文言を使えば採用されるという保証ではありません。

「特になし」と書いてよいかだけを考えていると、自分が何を確認したいのかが置き去りになります。何も希望がないのか、求人に書かれた条件で問題ないのか、まだ情報が足りないのか。この三つを区別してから、欄を埋めるほうが伝え違いを減らせます。

書く前に、希望を三つに分ける

紙かスマートフォンのメモで、次の三つの見出しを作ってください。提出用の文章ではなく、自分の考えを整理するためのメモです。以下は当サイトの編集提案です。

  • 満たせないと勤務が難しい:働ける曜日や時間帯、通勤できる場所など、現時点で変更できない条件。
  • できれば希望したい:相談や仕事内容の確認を通じて調整できること。
  • 求人だけでは判断できない:シフトの時間帯、配属候補、連絡方法など、先に確認が必要なこと。

例えば「夕方には帰りたい」を、そのまま一行目に置かないようにします。希望なのか、毎週特定の日は勤務を終える必要があるのかで、伝える内容が変わるからです。必要な条件なら「火曜日と木曜日は17時までの勤務が必要」、調整できる希望なら「早番を希望するが、ほかの時間帯も相談できる」と、自分の実際の範囲を書き出します。曜日と時刻は説明用の例で、推奨条件ではありません。

求人が「シフト制」としか書かれていない場合は、希望を全部書く前に時間帯を確かめる方法もあります。「○○職の勤務時間について、募集しているシフトの時間帯と、曜日固定の相談が可能かを教えていただけますでしょうか」と、判断に必要な点を尋ねます。相談できるかどうかも、企業の回答を待って確認してください。

状況に合わせた三つの記入例

以下は当サイトで作成した例です。自分にない事情を足したり、対応できない範囲を広げたりせず、応募先の指示に合わせて直してください。

特別に伝える条件がない場合

「貴社の規定に従います。」

書く前に、募集職種、勤務地、勤務時間など、求人に示された条件を読めているか確認します。不明な点があるなら、自分用のメモには残しておきましょう。この一文を書いただけで、具体的な提示条件まで確認できたことにはなりません。

募集職種を明確にしたい場合

「営業事務職を希望いたします。その他の条件は貴社の規定に従います。」

複数職種の募集があり、どれに応募するか明示する必要がある場合の例です。求人票の職種名に合わせ、応募フォームで選んだ職種と食い違っていないか照合します。専用の希望職種欄があるなら、その欄への記入を優先します。

勤務時間に外せない条件がある場合

「勤務可能時間は平日9時から17時までです。この時間帯での勤務を希望いたします。」

これは、その時間外には勤務できない人を想定した例です。毎日ではなく一部の曜日だけなら、その曜日を明記します。単なる希望で調整できる場合は「勤務時間は平日9時から17時を希望しておりますが、ほかの時間帯についても相談可能です」のように、実際に相談できる範囲で書き分けます。

必要な事情を説明するときも、まず仕事に関係する条件が伝わる文章を目指します。家庭の詳しい経緯や第三者の個人情報を、欄いっぱいに書く必要があるとは限りません。追加説明が必要か迷う場合は、応募窓口や職業相談の担当者に相談してください。条件が合わなければ選考を進められない可能性はありますが、その不安から勤務できない時間を隠すと、後の相談が難しくなります。

「未確認」を、無理に「いつでも可能」に変えない

電話に出られる時間と、働ける時間は別です。「平日18時以降」を書く場合も、連絡を受けられる時間なのか、勤務を希望する時間なのかが分かるようにします。連絡上の都合なら「在職中のため、電話は平日18時以降にお願いいたします」のように目的を添え、専用の連絡欄があればそちらを使います。

入社時期も、未定なのに「即日勤務可能」と埋めないようにしましょう。確認が済んでいない日付は確定日として扱わず、入社可能日の見込みと未確認点を分ける準備メモで整理できます。

企業から希望給与などの記入を指定されている場合は、一般的な例文だけを優先して質問を飛ばさず、その項目に答えます。金額の単位や、月給・年収のどちらを求めているかが不明なら確認してください。本人希望欄を、すべての待遇を一度に交渉しきる場所と考えなくても大丈夫です。

提出前は、求人・履歴書・応募フォームを並べる

最後に一度、次の点を読み比べます。新しいサービスへの登録や、有料の添削を申し込まなくてもできる点検です。

  1. 応募職種と勤務地は、今回の求人の表記になっているか。
  2. 外せない条件と、相談できる希望が同じ言い方になっていないか。
  3. 勤務時間、連絡可能時間、入社可能日を混ぜていないか。
  4. 応募フォームや、すでに担当者へ伝えた内容と矛盾していないか。

前の応募先向けの文章をコピーした場合は、職種や曜日を必ず読み直します。提出用ファイルをメールで送る段階では、履歴書の添付ミスを防ぐ確認メモも使えます。

希望を書いたらどう思われるかを完全に予測することはできません。それでも、必要な条件と相談できる範囲が自分で分かっていれば、面接で同じ説明をしやすくなります。まずは手元のメモに、勤務に欠かせない条件を一つ書くところから始めてみてください。

資料確認日:2026年10月19日。記入例・分類方法・点検項目は当サイトの編集提案であり、実際の相談事例ではありません。応募先の最新の記入指示を確認し、内定時には具体的に提示された条件を改めて確かめてください。

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